キャラメル

 
キャラメルが好き。

 

喉に張り付く甘さが好き、優しい香りが好き、
ころんとした形が好き、指で摘まめる小ささが好き。

 

キャラメルの包み紙が好き。

 

四角いキャラメルを包む、薄く透けたざらざらした紙。ひとつにつき一枚。

 

剥く時のはじっこが三角形になるように丁寧にたたまれた形が好き。

 

大まかに包んで両端をねじりあげた形も好き。

 

食べ終わった後も、キャラメルの香りが残ってるんじゃないかって
広げた状態で鼻先につけて嗅いでみる。

 

キャラメルの箱が好き。

 

買ったばかりのキャラメルの、厚紙のいい香りがする箱をスライドすると、
そろった大きさのキャラメルがすき間なく並んで顔を出す。

 

どこで買っても、どの箱を選んでも中身の個数は変わらない、色も変わらない。

 

私はそれに嬉しくなって何度も開けたり閉めたりする。

 

箱の中には秩序があっていつもどおりがあって安心がある。

 

食べて中身が減っても、内在する規則正しさみたいなものはなんとなく変わらなくて、私はキャラメルのそういうところが好き。